社会福祉法人青山21は精神障がい者の就労支援を目的として作られた法人です。
当時の佐伯圏域には病院を出た方々の行き場はなく、日々の活動の場は、その家族の切なる願いでした。
その思いに支えられ、家族会をはじめとする関係者、地域の方々の支援のもと、「精神障がい者通所授産施設サニーハウス」は平成15年に開所するに至りました。
私たちが就労支援において掲げたテーマは、担い手不足が深刻になっていた農業の活用。
種をまくことから始まり、天気と向き合い、汗と時間を費やしながら得ることのできる成果。
私たちが期待した、その成果とは、働くことで自らが掴んだ収入であり、家族や周囲からの賞賛であり、疲労感からの自然な眠りであり、そしてなによりも自信を得ることにありました。
出来ることはあれ、それを活用する機会に恵まれず、持てない自信。その機会を作り、失った自信を回復することに、私たちは力を尽くしてきました。
現在の青山21は働くことへの思いを持つ、発達障がいや知的障がいをお持ちの方への支援にも取組を広げています。また、それぞれの働くことへの思いに向き合うため、農業分野にはとどまらず、地域企業との繋がりを軸とした新しい作業の導入を行い、さらなる機会づくりに思いを馳せています。
そして、地域が高齢化で疲弊していく中、多くの声が聴かれるのは親亡き後の「暮らしの場」。
住み慣れた地域で安心して暮らせるグループホームの充実はもとより、今後は地域での一人暮らしが可能な方への訓練や支援に力を尽くしていきたいと考えています。
今後も「地域で働く」「地域で暮らす」ことをキーワードに歩みを進めてまいります。
障がい福祉サービスをご利用の際はお気軽にお声がけください。皆様に新しい機会が提供できるよう、お待ちしております。
理事長 五島 俊雄